【AIの歩き方】注目のノーコードAIプラットフォーム

そもそも、ノーコード・ローコードとはなんですか?

AI開発・導入にあたり、ノーコード・ローコードという言葉を耳にしたことはありませんか?
ノーコード(No Code)・ローコード(Low Code)とは、文字のごとく「コードを書かない」、または「少ないコードでアプリケーションを開発」することです。

ノーコード・ローコードは、ビジュアル視点によるアプローチによって、プログラミング言語の知識を持つエンジニアだけではなく、知識のない担当者であっても、効率的にアプリケーションを作成することで、生産性を向上させることを目的としています。

特に最近、このような手法が台頭してきた理由として以下が考えられます。
コロナ禍を背景に企業のデジタル化に拍車がかかり、エンジニアに頼らないノーコード・ローコードの需要が増えてきたこと、またIT人材の不足により、エンジニアの人件費が高騰し、システム開発にかかる予算も増加してきているためコストを抑える必要があること等です。

ノーコード・ローコードツールを利用することで、開発するエンジニアの業務を効率化できたり、特別な技術を持たないユーザが、自分でアプリケーションを作成することができたりと様々な効用があります。そして、企業はノーコード・ローコードツールを活用し、従来の開発に比べ安く、早く、柔軟にシステム開発が行えるようになります。

現在では、ノーコードによるAIプラットフォームも注目されています。ここではまず、ノーコード・ローコードについて、もう少し具体的にみていきましょう。

ローコード(Low Code)とは


「ローコード開発」とは、「ITのスキルや知識をあまり必要としないシステム開発」の事です。オープンAPIを使用してプラットフォームの機能を拡張できる拡張性や、クラウドやオンプレミスに展開できる柔軟性を持っています。レガシーシステムの近代化などに活用されています。

ローコードのメリット

企業はそれぞれ独自のビジネスロジックを持っており、どれだけそのビジネスロジックをシステムに組み込めるかが、生産性に大きく関わってきます。
ノーコードの場合、提供されている範囲の基本機能しか利用できないため、独自のロジックへの対応は難しいのですが、ローコードの場合は、基本機能に不足部分を補うプログラムを加えるなど、簡単にロジックを追加できるため、自社に適した独自システムを比較的容易に実現できます。

さらに、プログラムを追加することで、社内の既存サービスとの連携による自動化が可能です。社内のコミュニケーションツールと連携し、システムからのアラート通知を自動化するなど、機能実装が簡単に行えます。
システムの連携が必要不可欠になっている現在、システム間の連携が簡単にできるということはローコードならではの大きなメリットです。

ノーコード(No Code)とは


「ノーコード開発」とは、「全くITのスキルと知識を必要としないシステム開発」の事です。ドラッグ&ドロップでシステム開発が短期で完了します。
ノーコードプラットフォームは、基本的な機能での活用となります。そのため機能が限られている傾向があります。レガシーなシステムに接続できないなど、拡張性に課題があります。

ノーコードのメリット

ノーコードは、文字のごとくプログラムを書く必要がありません。そのため、プログラミング言語の知識がない人でも簡単に開発でき、情報システム部やエンジニアに頼らずとも、部署内ですぐにシステムを実装できます。
さらにノーコードでは、提供された機能しか利用せず、開発者自らがコードを書くことがないため、開発者起源のプログラムミスによるバグや不具合の発生がなく、バグが少ないと言えるでしょう。
また、誰でも簡単に拡張することができるため、状況や体制の変化にあわせシステムを柔軟に更新することができます。

ノーコードAIプラットフォーム


ノーコードAIプラットフォームの目的は、基本的な開発機能を提供することで、AIの専門家でない開発者でも簡単なAIモデルを開発できるようにすることです。
専門家以外の開発者が開発できれば、AIの専門家であるデータサイエンティストは、より難易度の高い仕事に集中できるようになります。また、プラットフォーム上でAIモデルを開発することで、企業における業務の自動化にもつなげられるだけでなく、開発時間の削減にも寄与します。

一方で、開発されたAIモデルの管理を適切に行わないとアルゴリズムにバイアスが混入する可能性が高まるといった指摘もあります。ハイパーパラメータの調整や複雑なモデル作成などは、専門家による技術が必要な場合もでてきます。

ノーコードAIプラットフォームは、さまざまなテクノロジー企業により独自ツールがリリースされています。現状では特定の活用について用いられていることが多く、すべてを網羅するツールの登場はまだこれからのようです。

自社がAIを使って改善したい課題が、ノーコードAIプラットフォームで実現できるのか、それとも既存の開発方法があっているのか。AIプロジェクトの運営体制も含め、AIプラットフォームが自社の求めるものにマッチするかを検討するとよいかもしれません。

まとめ

デジタル化推進や人件費削減を背景として、ノーコードやローコードのツールが台頭してきています。メリット・デメリットを把握した上で、課題にあわせたツール利用を考えるのがよいでしょう。

AI活用が叫ばれる中、ノーコードAIプラットフォームも数多くリリースされています。自社で導入できるのか、プロジェクト体制や使用用途を含めて検討するのがよいでしょう。

研究や分析の色が強い医療や金融業界などにおいては、AIモデルの作成は、将来必要なスキルとなっていくとの予想もあります。ノーコードAIプラットフォームが適している分野の一つかもしれません。

アクティブコアでは、ビジネスの現場で、誰もが使えるAIを目指し、AI / 機械学習の開発過程を自動化、学習モデルを自動最適化し、予測・分類を導き出すことができるAIプラットフォーム「ピタゴラス AI クラウド」を提供しています。
自社で行っている作業をAIで最適化・効率化したい、AIを活用した課題解決を模索している、さまざまなソリューションのご相談も受け付けています。AIに関するお悩みなど、お気軽にお問合せください。

【参考】
https://qiita.com/kento_gm/items/34c46a9bc6b3017c9345
https://bolt-dev.net/posts/234
https://towardsdatascience.com/should-you-use-a-no-code-ai-platform-limits-and-opportunities-4f39a92234f0