AIプロジェクトを始める前に検討するべき3つのポイント

現在、企業のビジネス活用の領域において活用が進んでいるAI(人工知能)/機械学習ですが、いざAI導入のプロジェクトを始めてみても、なかなか上手くいかない、思ったように進まないと言った声を多くお聞きします。今回は、AIの導入をスムーズに進めるために、プロジェクトを始める前の検討するべき3つのポイントをご紹介します。

AIプロジェクトとは

AIプロジェクトとは、「AIの有用性を判断し、システムに組み込んでいく一連のプロジェクト」を指します。プロジェクトの全体像として、以下4つのステップが存在します。

ステップ①:「企画」プロジェクトの全体設計を行う

ステップ②:「PoC(概念実証)」実現性・費用対効果・具体性を検証する

ステップ③:「実装」PoCでの結果を基にシステムの構築・実装を行う

ステップ④:「運用」モデルの品質管理を行う

この一連のAIプロジェクトの中で、最初に重要となるのが企画段階における「AI活用の目的(テーマ)の設定」や「ビジネスゴールの設定」です。AIは現段階においてまだまだ未知な内容が多い分、ビジネス活用をする際に過度な期待をかけられやすい場合があります。最近は経営層からトップダウンでAI導入を検討される企業様も多いため、「新規事業におけるAI活用の検討」と言ったように目的が曖昧になりがちです。基本的にAIも他のシステムと同様「ビジネス課題を解決するための手段の一つ」として捉え、課題を解決するための手段として活用していかないと、失敗を招く原因となりますのでご注意ください。

次より、プロジェクト前に検討するべきポイントを紹介します。

プロジェクトを始める前に検討するべき3つのポイント

AIプロジェクトを始める前に、検討するべきポイントは以下の3点です。

検討ポイント①:課題解決の手段は「AI」が適切なのか判断する

検討ポイント②:必要な学習データがあるか確認する

検討ポイント③:社内メンバーのスキルセットができているか確認する

検討ポイント①:課題解決の手段は「AI」が適切なのか判断する

まず自社のビジネス課題に対して、解決策は本当にAIが適切なのか、別の手段はないのかを考える必要があります。そのため、まずはAIプロジェクトの企画段階で行う「AI活用の目的(テーマ)の設定」「ビジネスゴールの設定」をこの段階である程度明確にしておき、課題解決の手段としてAIを利用するのか、別の手段を利用するのかを検討します。
そして、ここで気をつけるべきポイントは、AIの特性(得意・不得意)を理解した上で、AIに適切な業務を任せようとしているかという点です。一般的にAIはデータに基づく単純作業や大量のデータ処理、データの共通点(お薦め)を見つけると言った業務を得意としています。一方で、創造的な作業や人間のように言葉の意味や意図を理解したコミュニケーション等はまだまだ苦手です。得意、不得意を理解した上で、AIに適切な業務を任せようとしているかを確認しましょう。

検討ポイント②:必要な学習データがあるか確認する

AIの予測精度(品質)を上げるためには、利用目的に応じた学習データの中身や質、量が問題なく担保されていることが重要です。そのため、事前に必要な学習データがあるか確認をしておきましょう。
例えば、新店舗の出店における売上予測を行いたい場合、既存店舗の売上実績データだけではなく、商品別の売上や来店客数、店舗面積、商圏データと言った売上予測に関連にある様々なデータが必要になります。AIを導入する際には、まずは自社に何のデータが存在していて、AIを利用するためにどんなデータがないといけないかを把握しておきます。
また学習データは、データの種類だけではなく、「質」と「量」も求められます。極端に欠損の多いデータや量が少ないデータは、その後のAIの予測精度(品質)に影響を及ぼす可能性があります。AIプロジェクトを失敗しないためには、学習データの品質にも注意しましょう。

検討ポイント③:社内メンバーのスキルセットができているか確認する

一般的にAIプロジェクトを始める際に中心となる「プロジェクトオーナー」は、社内の現場担当者や情報システム部、AIベンダーとの調整役を担う役割となります。プロジェクトオーナーは必ずしもAIの専門知識を持っている方でないといけない、という訳ではありませんが、社内・社外問わず様々な人とやり取りを行う必要があり、またAIの知識レベルも相手によって様々なため、できれば総合的な知識をもち、主体的にプロジェクトの全体をリードすることのできる推進力を持ったメンバーが理想です。

【現場担当者とやり取りをする際に必要なスキル】
・課題を正しく把握する力
・業務プロセスを把握する力
・部署間の調整力 など

【AIベンダーとやり取りをする際に必要なスキル】
・ベンダーとの調整力
・要件を纏める力
・AIの基礎知識 など

まとめ

AIは魔法のツールの様に見えがちですが、ポイントを押さえて進めていかないと効果が見えずに、結局頓挫してしまう場面も少なくありません。是非ポイントを押さえた上で、AI活用のご検討を進めていただければと思います。

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